2021.10.10
『ピアノの本』Piano Communication Magazine No.276 10-12月号
クライアント 株式会社ヤマハミュージックジャパン
発行所 株式会社SCRコミュニケーションズ
フリー冊子『ピアノの本』の表紙イラストレーションを担当しています。
今号はウィーン古典派3人の1人、ヨーゼフ・ハイドンです。ハイドンが確立した「ソナタ形式」という古典派音楽はその後モーツァルトそしてベートーヴェンが発展させていきます。イラストレーションは現在はウィーンのハイドン博物館になっている自宅でハイドンが作曲をしているところです。 この時代には音楽を楽しむことができる人たちの幅が王侯貴族、それに教会以外にも裕福な市民へと広がりました。公演会が開催されて人々はチケットを買えば聴きにいけるようになり楽譜印刷が普及して家庭で演奏する人が増えました。楽譜は音楽家が自分の音楽表現を世に知らしめる手段としても
また収入源としても重要だったそうです。
もちろんハイドンは当時も大人気でした。
ハイドンが自宅で作曲や演奏をしているところを
聴きに人々が集まっていたというエピソードや、
ナポレオンでさえも革命時にハイドンの身に危険が及ばないように
ハイドンの家に兵士を置いて守らせたという逸話が残っています。