2023.1.10
『ピアノの本』Piano Communication Magazine No.281 1-3月号
クライアント 株式会社ヤマハミュージックジャパン
発行所 株式会社SCRコミュニケーションズ
フリー冊子『ピアノの本』の表紙イラストレーションを担当しています。
深い愛で結ばれた作曲家のロベルト・シューマンと妻でピアニストのクララ夫妻です。
二人が出会ったのは、シューマンがクララの父のピアノ教師ヴィークに師事した時です。
シューマン20歳、クララ11歳でした。
クララはすでにピアニストとして名を馳せていていました。
二人は段々と愛し合うようになりましたが
長い間ヴィークが反対していたため会えない日々もありました。
その後ついにはヴィークに対して裁判を起こして
結婚をすることになったのでした。
二人は6人の子どもを育てます。
まだ有名ではないシューマンに代わって、人気ピアニストのクララが育児をしながら
演奏旅行を行ってお金を稼いでいました。
シューマンは作曲以外にも音楽評論家として活躍しており
ショパンを「諸君、脱帽したまえ、天才だ!」と讃えたことは有名です。
ブラームスの才能を見出し支援したのもシューマンでした。
この表紙のテーマに選んだシューマン作曲《子供の情景》は、
クララの「あなたってときどき子どもみたいね。」という言葉から作曲されたそうです。
その連作のうち最も有名な《トロイメライ》は夢という意味です。